AimesoftのAIMAI LAB責任者がベトナムのニュースによりインタビューを受けました
2023.02.17
人工知能(AI)を開発する米新興企業OpenAIの対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」に世界的な注目が集まっています。ChatGPTは、膨大な学習データをもとに訓練され、分野を問わず質問したい内容を入力するだけで、AIが人間のように自然な回答を考えてくれる「自動会話システム」です。あまりの万能さにより、様々な場面に影響を及ぼしています。
教育現場もその一つです。ChatGPTは教育にどのように影響を与えるのかについて、GPTモデル(GPT-2、GPT-3)の訓練経験があるアイメソフトのAIMAI LAB(Aimesoft Multimodal AI Lab)責任者・自然言語処理博士であるPham Quang Nhat Minhが、ベトナムの代表的な新聞社の一つであるTien Phong新聞によりインタビューを受けました。
Minhは、『ChatGPTをうまく活用すれば、教師と生徒にとって大きな助けになる』と述べました。
『ChatGPTはトレーニング中に記憶した情報に基づいてユーザーの質問内容にフォーカスした完璧な回答を出すことができるため、Google検索で返ってきたドキュメントのリストを読んで、必要な情報を探すよりも多くの時間を節約できる。また、ChatGPT は同じ質問に対してさまざまな回答を生成できるため、同じ問題のさまざまな側面を知ることができる。』
その反面、ChatGPT は使い道により、「悪い友達」になる可能性もあると指摘しました。ChatGPTを宿題に使われて、カンニング手段として利用されるなどの懸念があります。そのため、アメリカの一部地域ではいち早く公立校でその利用が禁止されています。
ただし、Minhは、ChatGPTを禁止するよりも、教育や学習に有意義に組み込まれるべきであると述べました。これについてMinhはこう提案しました。
『学生は宿題を頼むのではなく、解決方法がわからない難しい課題やプロジェクトに直面するときに、ChatGPTをアイディア提案、ガイドツールとして使用すべきです。
学生はChatGPT、Google、Wikipedia などの情報源から情報を参照できますが、その情報が正しい情報であるかどうかを確認してから利用する方が良いです。ChatGPT は AI 業界の画期的な製品ですが、2021年までのデータをベースに訓練されているため、その知識は時々不正解を示すかもしれません。そしてその答えは常に最新であるとは限りません。数学で間違った回答をする頻度が非常に高いとみられています。そのため、情報を適切に選ぶことが非常に大事です。
教師は、生徒の創造性、批判的思考を促進するために、講義内容、課題、テストを工夫したりする必要があります。討論、ディスカッションなどを授業に持ち出し、生徒たちは情報の選択・検証の練習をさせるのも良い案かもしれません。討論できるためには、単純に情報を抽出・暗記するだけでなく、情報を理解する必要があるからです。』
詳細は、こちらの記事をご覧ください。https://tienphong.vn/chatgpt-trong-giao-duc-co-the-tro-thanh-mot-nguoi-ban-xau-post1507999.tpo
■アイメソフトでのGPT研究と実績について
ChatGPT は、OpenAIによって開発された自然言語処理モデルです。これは、深層学習技術を使用して人間のようなテキストを生成する変換器ベースの言語モデルである GPT-3モデルに基づいています。
弊社のマルチモーダルAI研究ラボ、AIMAI LABの研究部門は、独自で日本語 GPT-2、GPT-3モデルを最初から学習(英語のモデルをファインチューニングではなく、日本語のみでモデルを最初から学習)を完了し、数多くの実案件に適用しました。その中で、「彼女、お借りします」AIチャットボットアラームアプリがあります。
言語処理技術の研究開発およびサービス販売を展開するアイメソフトは、これからも革新的な研究開発を継続し、その応用技術を各種業界の発展に寄与できるように、研究開発を進めていきます。
※『彼女、お借りします AIチャット&アラーム』アプリは、株式会社Creative Plusと日本ユニシス株式会社が、株式会社講談社より「週刊少年マガジン」で好評連載中の人気ラブコメ原作のアニメ「彼女、お借りします」の利用許諾を受け、次世代型対話AIで再現されたヒロイン達とのチャットや多機能アラーム機能を楽しめるアプリです。https://www.atpress.ne.jp/news/238347