Milk.株式会社が「スタートアップ – ASEAN協業促進プログラム」の参加企業として採択されました。
2022.10.26
Milk.株式会社は10月12日、経済産業省の拠出金により、日アセアン経済産業協力委員会(AMEICC)事務局が主催する「スタートアップ-ASEAN協業促進プログラム(*1)」に応募し、採択されました。
当プログラムはASEAN企業(シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナムの)との協業・連携によりASEANでの新規事業展開、またはビジネス拡大を目指す日本のスタートアップを対象としたものです。
弊社のハイパースペクトルカメラによるがん診断ソフトにより、高精度ながんの早期発見を実現しASEANのサステナビリティ課題を解決することを目指します。
■スタートアップ-ASEAN協業促進プログラムとは?
経済産業省の拠出金により、日アセアン経済産業協力委員会(AMEICC)事務局が主催するアクセラレーションプログラムで、ASEAN企業(東南アジア諸国企業)との協業により、ASEANでの新規事業展開またはビジネス拡大を目指す日本のスタートアップを対象としたものです。
ASEAN企業との協業により、ASEANのサステナビリティ課題の解決を目指します。
■参加の背景と目的:ASEAN諸国における医療ニーズの増加
本プログラムの主催者から委託を受けて事務局を運営する有限責任 あずさ監査法人が実施した「ASEAN諸国の社会課題ニーズ調査(*2)」において、SDGs課題「3 すべての人に健康と福祉を」はシンガポールを除くASEAN各国において緩やかに進歩しつつも非常に重要な課題が残るとされており、早急な解決が求められています。
そんな中、数多くの症例に対して病理診断が行われている日本において蓄積されてきた知見がASEAN諸国に共有されることは、アジアにおける医療格差の是正に繋がり、日本が医療サービスにおいて国際的なリーダーシップを発揮する機会に繋がると考えています。
また、エコノミスト・インテリジェンス・ユニットが2020年6月に発表したレポートによると、ベトナムのがん患者の死亡率は70%以上でアジアで最も高い数値となりますが、他国と比較しても人口当たりの罹患率は高くないという調査結果が出ています。その後、インド、タイ、中国と続いて死亡率が高くなっており、これらの調査結果から見てもがん治療につながる診断システムの普及が急務です。
■ハイパースペクトルカメラとは
光を波長ごとに分光して撮影できるカメラで、対象を撮影することによって、データキューブと呼ばれる特殊なイメージを生成するカメラのことです。
物体が持つ固有のスペクトル(分光情報)を分析することで、人間の目では評価困難な物質の特性や状態を評価することが可能です。
■ASEAN企業との連携
ASEAN企業との連携を進めていく上で、医療機器承認の取得を目指してまいります。
タイ・ベトナム・フィリピン・インドネシアは人口が多く、がん診断の需要が高いことが窺えます。
加えて、マレーシア・シンガポールは、ASEAN諸国の中でも医療設備が充実しており、FDA(米国食品医薬品局)の認証があれば比較的承認を取りやすいため、これらの国において医療機器承認が取れた国を足がかりとして、ASEAN進出を進めていきたいと考えております。
■目指すところ
本プログラムを通して以下の目標を達成するために尽力してまいります。
○3年以内にASEANへのハイパースペクトル関連サービスの導入を開始する
弊社は国家という枠組みを超えて、がんを中心に全ての病の原因を解明することを目標に掲げています。
その通過点として本プログラムを通して、ASEAN諸国の課題解決に向けて誠心誠意努めてまいります。
■「スタートアップ-ASEAN協業促進プログラム」の採択企業6社
株式会社Deep X(東京都文京区)
株式会社Liberaware(千葉県千葉市)
Milk.株式会社(東京都港区)
株式会社TBM(東京都千代田区)
株式会社ゼロボード(東京都港区)
株式会社トレードワルツ(東京都千代田区)
*1スタートアップ-ASEAN協業促進プログラム
https://jstartup-asean.com
*2 ASEAN諸国の社会課題ニーズ調査(あずさ監査法人)
https://jstartup-asean.com/wp-content/themes/asean/files/needs_assessment_20220620.pdf
本プログラム事務局:有限責任 あずさ監査法人