Aimesoft、マルチモーダルAIを活⽤した顔認証システムの特許を取得
2022.09.27
Aimesoftは、この度、マルチモーダルAIを活⽤した顔認証システムに関する特許を取得いたしました。
■特許概要
(1)発明の名称 情報処理⽅法、情報処理装置及びプログラム
(2)登録番号 特許第7127864号
(3)登録⽇ 令和4年8⽉22⽇
掲載先:特許情報プラットフォーム J-PlatPat
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-2020-025435/0158521A05BB6653506C2F46B5B6C9A1C804ABC506117A6B586C8DF3D33ED69E/10/ja
■特許技術概要
今回特許を取得した顔認証システムは、アイメソフトのマルチモーダルAIソフトウェアエコシステム「アイメニコーン(Aimenicorn)」に含まれる顔認証技術「アイメフェイス(AimeFace)」を利⽤しています。
マルチモーダルAIをベースにした顔認証技術の特徴は、ユーザがシステムに⾳声で話しかけて顔登録ができる点です。 顔認証システムにおける顔登録の仕組みは重要なプロセスです。既存の顔認証システムでは顔登録をする際にボタンを配 置した画⾯(ユーザインターフェース)を利⽤することが多くあります。ユーザは、このボタンを押してシステムの指⽰に 従い顔登録を⾏う必要があります。
アイメフェイスのアプローチは全く異なります。ユーザはシステムに直接話しかけることによって顔登録のプロセスを完 了することができます。
アイメフェイスではこのプロセスをより直感的なものにするために、⾳声認識、⾃然⾔語理解、チャットボット、⾳声合 成、顔認識技術を利⽤します。
ユーザは顔登録の際にシステムに話しかけると、システムが⾳声で案内し結果をリアルタイムで表⽰します。
また、ユーザの⾳声を保存し、顔画像と声紋を組み合わせてマルチモーダルでの本⼈認証に利⽤すると、eKYC(電⼦顧客 認証)の本⼈認証精度を⼤きく向上させることができます。
■同技術導⼊事例
アイメフェイスは顔認証だけでなく、顔画像と声紋によるマルチモーダルな認証、性別判定などにも対応しています。
さらに、運転免許証やパスポートなどの本⼈写真と、画像、動画から取得した顔写真との⽐較判定をすることができ、本 ⼈認証が必要な場⾯でも活⽤されています。
アイメフェイスは、新規あるいは既存のプロジェクトに簡単に統合することができ、開発者は幅広いアプリケーションに 適⽤することが可能です。
さらに、アイメソフトのバーチャルAI受付システム「アイメレセプション(AimeReception)」やホテル受付システム「アイメホテル(AimeHotel)」と統合し、ゲストの⾃動チェックインやキャッシュレス決済を実現することもできます。この 技術の導⼊によりチェックインの迅速化のみならず、⾮対⾯、⾮接触での新しい形の顧客サービスの実現にも貢献してい ます。
アイメフェイスは、カプセルホテル事業を展開するナインアワーズの⾃動チェックインシステムにも利⽤されています。
■今後の展望
アイメフェイスの顔認証技術は、⼊場制限や、⾃動チェックイン、動画の分析や監視など、幅広いアプリケーションに導⼊が可能です。
今後、企業やホテルなどでのゲスト送迎の新しいUI・UXの実現のほか、店舗での顧客認識や動向分析などのマーケティングなどのさまざまな場⾯での利⽤が想定されます。
アイメソフトでは、今後もマルチモーダルAIの研究・開発を継続し、より良い技術やサービスをお客様にお届けできるよう努めてまいります。