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火星インフラ開発をロボットの遠隔操作で。注目のスタートアップが特許出願

2019.05.30

エスイーフォー(本社:東京都)は5月21日、仮想現実世界とロボットの周りの現実世界を、AIと人間の知能で繋ぐ独自技術「SEMANTIC CONTROL」「ORCHESTRATED AUTONOMY」について特許出願を行ったと発表した。

SE4

同社が研究に力を入れているのが、通信遅延環境でのロボット遠隔操作。離れた場所や通信環境の悪い場所では、通信遅延が生じる。例えば、地球と月の間では往復に約2秒、火星との間では約20分の遅延だ。ロボットの非常に細かな動作指示を遠隔で行う場合には、その遅延分の時間が余計にかかり、通常よりも膨大な時間を要することになる。

この通信遅延環境下でのロボット遠隔操作の課題を解決するのが同社の技術だ。仮想現実世界とロボットの周りの現実世界を、AIと人間の知能で繋ぐ。ロボットを操作するユーザーは、VR上のシュミレーションでロボットが認識している世界を見ながらロボットを操作する。このシュミレーション上では細かな「動作」の指示をする代わりに、作業の「目的」を伝える。「目的」を伝えられたロボットはAIを使い自律的にタスクを実行する仕組み。これにより、指示の回数を限界まで減らすことができ、通信遅延が発生する場所での作業効率を飛躍的に高めることができるというもの。また、ユーザーは自分の手を動かしながら直感的にロボットへ作業の指示ができるため、これまでとは全く異なる方法で、的確に素早くロボットを操作することが可能になるとしている。

上述のユーザーの指示をユーザーの意思としてロボットに伝える技術「SEMANTIC CONTROL」と、ユーザーの意思に沿ってロボットに自律的にタスクを実行させる技術「ORCHESTRATED AUTONOMY」が今回の特許出願となった。

火星ロボット

 

同社は、ロボットと人間が共存する未来の実現を目標に掲げ、2018年9月設立。VRとロボティクスの知見に富んだメンバーが、宇宙空間も含めたあらゆる環境でロボットが動作する研究を重ねている。宇宙開発事業については、2022年を目途に遅延環境下である地球周回軌道や月等で実証実験を行い、2025年を目途に火星のインフラ開発にロボットを従事させることを目標としている。世界初の視線追跡型VR用ヘッドマウントディスプレイの開発販売を行うスタートアップ、FOVEの共同創立者兼元CTOのウィルソン・ロクランがCEOを務めている。資本金は2億1924万円。URL:http://www.se4.space/

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