会社設立の基礎知識

デメリット2 社会保険への加入が義務づけられている

個人事業の場合は、雇用する従業員が5名未満の場合は社会保険への加入義務はなく

任意ですが、会社組織にすると、その会社に属する役員、従業員に対して社会保険に加入する義務が生じます。社会保険とは、健康保険と厚生年金保険をあわせたものをいいます。社長一人の会社でも加入義務があります。そして会社は、従業員の社会保険料の半額を負担しなければなりません。その負担額は、下記の通り対象者の年収の約15%になります。起業後しばらくの間は、従業員は5人以下であることも多いと思いますが、その場合、個人事業の形態でビジネスを行う場合に比べて、費用の負担感はそれなりに感ずることになるでしょう。ただ、社会保険もないところには優秀な人材は集まらないでしょうから、いたしかたないデメリットというべきかもしれません。

健康保険 約10% (40歳以上の場合は介護保険も入り、約11.6%) ※保険料は都道府県によって異なる。
厚生年金 18.3%
雇用保険 0.9%(従業員0.3% 会社0.6%)
労災保険 0.3%※会社負担のみ
子ども・子育て拠出金 0.36%※会社負担のみ
合計 30%(会社負担30%×1/2=約15%)