会社設立の基礎知識

デメリット4 会社の資産は社長個人の資産ではない

会社組織化した場合の第一のメリットとして説明したように、保証をしない限り、会社の負債に対して社長個人は責任を負いません。債権者は、会社の資産に対してだけ、権利行使することができます。そしてこうしたことが可能になるためには、会社の資産と個人の資産が明確に区分されてといるということが前提になっています。ですから、個人事業主と異なり、社長は会社の資産とされているものを実質的に自分のものだなどと言って自由に使ったり、処分したりすることはできません。 会社からお金を引き出す場合は、通常はその性格は会社から借金をするということであり、法的には金銭消費貸借契約を会社と締結するということになります。